news

R5.9.26 令和5年度9月の新見地域在宅医療支援システム研究会を開催しました。

2023/10/05 更新

一覧

新たに新見公立大学井上真一郎先生がメンバーに加わってくださったので、井上先生のお話しを掲載させていただきます。
自分は精神科の病院ではなく、総合病院で働く精神科医です。全国的に見ても精神科医が常勤でいる病院は1割程度しかないです。しかし、内科や外科に入院されている方の中には、うつ病やせん妄、認知症の方もいらっしゃって精神科ではない医師や看護師さんたちがそれぞれの経験の中で対応されているのが現状であるが、もしかしたら不要な薬を出したりしているかもしれません。それは患者さんにとっても病院にとってもデメリットとなると考えます。できればそういったところにコミットして、困ったケースがあれば精神科医として「こういった薬はどうでしょう」「こんなアセスメントが必要です」「こんなケアはどうでしょう」など提案ができるシステムやモデルが作れれば全国的なものになってくると思います。岡山大学で去年、一昨年にさせていただいて、その中で渡辺病院で半年間は、週1回渡辺病院に来させていただいて、多職種で対応してそれぞれの専門性を生かした目で見ることができ、顔の見える関係を築き、残りの半年間は週1回オンラインを使ってカンファレンスをして、困った症例を検討し、提案等させていただくなどしていました。今回新見に来ましたので、病院だけでなく在宅でも高齢の方に多く見られる精神疾患(3つのD:認知症・せん妄・うつ病)の方が多く区別が難しいので、そういった精神科医療でお手伝いできることがあればと太田会長にご相談し、この会をご紹介いただきました。この場で答えを出すというのではなく、みなさんの方でこんな方法がいいのではないか、こんなことに繋げることができるのではないか、こんなことを一緒にやれたらいいのではないかということなどご意見があれば今日でなくてもいいのでご提案ください。今、東京の循環器の病院とオンラインを結んで相談を受けている。1回向こうの病院に行って、基礎的な講義をさせてもらい、そこを担保していただいた上で、困ったケースや難しいケースなどその都度前もって知らせてもらったおいて、月曜日の朝8:30からカンファレンスをしましょうといった形をとっています。このような形が現実的かなと。そこで精神科医だけでなく多職種の方とご一緒できることはないかなと考えておりますので、よろしくお願い致します。

活動報告