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H29.10.1 第2回岡山県地域包括ケアシステム学会学術大会に参加しました。

2017/10/01 更新

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 平成29年10月1日 9:00~17:25まで、岡山県医師会館で開催された「第2回 岡山県地域包括ケアシステム学会 学術大会」に参加し、事例発表を行いました。
 はじめに大会長の江澤先生が「今日は本当にすごい先生方にお集まり頂けた。私のライフワークは人生の尊厳。認知症の方が増えている中で、一緒にやさしい街づくりについて考えていきたい。」と挨拶されました。つづいて加藤厚生労働大臣、伊原木岡山県知事より挨拶、祝辞がありました。
 基調講演は「地域包括ケアシステムの深化~これまでの歴史を振り返り、2025~2040年を展望する~」と題し、慶応義塾大学 名誉教授 田中滋先生が「2025問題というが、75歳は割りとみんな元気。それよりもその後が問題になる。高齢者ばかりの時代を支えるシステムとして地域包括ケアシステムが必要だが、巷では個別ケアと勘違いしている事例が多い。地域全体で考えることが必要。また、ケアマネの困難調査では問題となっているのは障害者等の福祉問題。今後は障害者への支援、少子化対策が大切になってくる。」と話されました。
 特別講演は「地域の医療・介護連携で何を目指すのか?」と題し、厚生労働省医務技監 鈴木先生が「18年の改訂に向けて議論が進んでいるが、障害者関係の改訂もありトリプル改定となっている。在宅神話があるが、果たして本当にそれが正しいのか?受け皿として施設の整備が必要だが、サ高住は不動産会社が作っているところも多く、果たして適切な介護が受けられるのか?エビデンスを蓄積しないといけないと考えている。わが事、丸ごとをスローガンに皆が自分のこととして考えてもらえる国を作っていきたい。」と話されました。
 指定演題の後、「地域医療構想の実現と地域包括ケアシステムの深化・推進へ向けて」と題しシンポジウムが行われました。
 一般口演では、「ICTを活用した多職種連携の推進」と題し、新見地域の取組を発表させて頂きました。座長の福嶋先生より「新見地域は太田先生が医療と介護の連携に、古くから積極的に取り組まれている。私の所でもweb会議をしたいと思っているが、使い方が難しそうで踏み出せずにいる。使い勝手はどうですか?」と質問を受け、使いやすいものを選定していること、使いやすいと評価頂いていることを伝えました。
 閉会に際し、岡山県地域包括ケアシステム学会副理事長の遠藤先生が「医療構想と地域包括ケアは同じところを目指している。この学会は医療と介護の両輪の医療側からの関わり方が中心だったが、今会議では昨年発表がなかった急性期病院からの発表も多く、また、地域の方、介護からの発表もあり、オール岡山で取り組む体制ができつつあると感じた。来年も頑張っていきたい。」と挨拶され、続いて来年度の大会長であるプライマリケア学会の福嶋会長が「地域包括ケアが進んでいると感じた。来年は生活をどうするかを基盤において、福祉の話をしたいと考えている。平成30年9月30日(日) 岡山県医師会館予定。是非ご協力下さい。」と挨拶され閉会となりました。
 地域包括ケアの取組について、厚生労働省の考え、地域の方々の発表を伺い大変勉強になりました。

活動報告